富士山

富士山

2013年(平成25年)に、「信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録された富士山。
標高3.776メートル、日本最高峰の独立峰で、その気高く優美な風貌は日本だけではなく、国外でも日本の象徴として知られています。

古来噴火を繰り返し、〝神が宿る山〟として畏れられてきた富士山は、信仰の対象でもありました。また数多くの芸術作品の題材とされ、芸術面でも大きな影響を与えました。

そんな素晴らしい富士山ゆかりの文化財やスポットをご紹介します。

ロビー
富士山は長く遥拝の対象として神聖視され、山麓に富士山の噴火を鎮めるための「浅間神社」が建てられたほか、
登拝に必要な準備の世話をする「御師(おし)」や「坊(ぼう)」が整えられました。
    • 富士山本宮浅間神社本殿は、全国に約1300社ある浅間神社の総本社で、富士信仰の中心地です。 「富士本宮浅間社記」によれば、第7代孝霊天皇の代(紀元前240年~215年)に起こった富士山の大噴火で周辺住民は離散し、荒れ果てた状態が長期に及んだとあります。これを憂いた第11代垂仁天皇が、浅間大神を麓に祀り、山霊を鎮められたとされています。 本殿・東宮・西宮は国の重要文化財に指定されています。本殿・東宮・西宮は国指定の重要文化財です。
    • 境内に位置する湧玉池の水は、すべて富士山の伏流水。毎日、ほぼ20万トンもの水が湧き出ています。古来富士道者は、ここで身を清めて「六根清浄」を唱えながら富士登山する風習があります。 【HP】http://fuji-hongu.or.jp/sengen/hongu/

    • 西暦110年、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東方へ遠征する際に立ち寄り、「北に美しく広がる裾野を持つ冨士は、ここから登拝するのが良い」として、大鳥居と祠を建てたのが始まりといわれています。拝殿の前の両脇には、樹齢千年の「富士太郎杉」「富士夫婦檜」の名を持つ大きな御神木があります。 【HP】http://sengenjinja.jp/index.html
    • 室町時代には、大宮口や吉田口などの登山道も開かれ、富士山登拝が一般庶民に広く知られるようになると、「御師(おし)」や「坊(ぼう)」が整えられました。 御師(おし)とは、各登山道には登拝者を宿泊させ、登拝前の神事を行い、信仰者に代わって祈りをあげ富士山信仰を広める役割を果たす人のことで、その住まいを御師の家と呼びます。 【HP】http://www.fy-museum.jp/
富士山と芸術
富士山の図像は、古来、詩や散文など文学作品の創造的感性の源泉であり続け、とりわけ葛飾北斎、
歌川広重により浮世絵に描かれた富士山は、西洋の芸術の発展に影響をもたらしました。

富士山と芸術

浮世絵師・葛飾北斎の「富嶽三十六景」は、庶民の生活と富士山が見事に描かれたシリーズです。
江戸時代の富士山が色々な表情で描かれています。

    • 富嶽三十六景の内の一枚。「赤富士」と通称され、夏の早朝に日を受けた富士の山肌が赤みを帯びた一瞬の様子を捉えています。富士を大きく正面から描いた作品で、画面下には樹海、空にはいわし雲が描かれ、富士の山頂には雪渓が残ります。(山梨県立博物館蔵)
    • 富嶽三十六景の内の一枚。押し寄せる富士川の波が岩にぶつかり激しく泡立つ様子は圧巻です。漁師を頂点にして突き出た岩と投網が作りだす三角形、富士の稜線が相似形となって呼応しています。(山梨県立博物館蔵)

    • 歌川広重の代表作・「東海道五十三次」のうちの一つです。 難所である薩埵峠(さったとうげ)を越えた先、富士と駿河湾が一望できる地点から描いた明るい絵です。岩肌をあらわにした山道の険しさと、静かで広々とした海上とを対比させ、立体的に見せた傑作といわれています。(山梨県立博物館蔵)
    • 江戸一の画家と呼ばれた谷文晁が晩年に到達した心象風景で、富士山とその周辺の景趣を水墨画で表現しています。文晁の勢いのある筆の線と柔らかな墨の面が、秀麗で美しい富士山の形を描き出しています。(静岡県立美術館蔵)
    • 室町時代に描かれた「富士参詣曼荼羅」は、富士大宮を中心とした富士山の信仰世界を表したもので、頂上の三峯に三尊仏を置き、導者が禊ぎをしながら列をなして登っている様子が克明に描かれています。(富士山本宮浅間大社蔵)
■山梨県立博物館/http://www.museum.pref.yamanashi.jp
■静岡県立美術館/http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/
富士山と芸術
富士山周辺には、富士山の噴火活動が創り出した独特の自然や地形などがたくさんあり、
観光地としても注目されています。
    • 天然記念物である「忍野八海」は、富士山の雪解け水が湧き出ている8つの湧水池です。 地下の不透水層という溶岩の間で、数十年の歳月をかけてろ過された水は澄みきり、その透明度は訪れる人々を魅了し続けます。 形状、水質、水量、保全状況、景観、仏教思想(富士信仰)などの観点から、 1934年に国の天然記念物に指定され、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定されています。 【HP】http://www.oshino.jp/spot_8lakes.php
    • 青木ヶ原樹海の東の入口に位置し、富士五湖観光の一つに数えられています。 864(貞観6)年、富士山の側火山である長尾山噴火の際、古い寄生火山の間を灼熱に焼けた溶岩流(青木ヶ原丸尾)が流れ下ってできたのが、この二つのトンネル式になった洞窟です。総延長は150m、やはり15分程度で1周する事が出来ます。起伏に富んだ竪穴型の洞窟で、冒険気分が味わえます。氷柱の見頃は6~7月ごろ。洞窟内はとても涼しいので、夏のお出掛けがおすすめです。 【HP】http://www.mtfuji-cave.com/contents/ice_cave/
    • 噴火当時流れ出た溶岩が樹木を囲んだまま冷えて固まり木の形がそのまま 空洞化されたものを「溶岩樹型」といいます。周辺には、100ヶ所以上の溶岩樹型が点在し、「船津体内樹型」は 最も大規模な造形美を誇ります。 洞窟は内は前傾68mほどで、しゃがんで歩かなければいけないところも。
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